yokobeexxx’s diary

国際協力を目指す大学院生の挑戦についてつらつらと書きます。

南米の一夏の恋~ペルー放浪記7話~

どうもこんにちは
人間社会に戻りたいよこびーです!

さて、僕がいる環境保護区のタリカヤには自分以外の人間もいて、世界中からボランティアやインターン、専門家などが行ったり来たりしています。

 

 

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ノルウェー、中国、フランス、USA、チリ、USA、USA、USA、USA

 

ギャップイヤーのUSAの19歳がお金的にも時間的にも余裕があるのか結構多かったです。

そんな19歳のクソガキ達、未来ある少年たちは僕の部屋の隣で夜遅くまでドラッグやってたりするんでアメリカの若者進んでるな~とか思うわけです。

 

そして英語圏のやつらが多いと英語中心の生活になっていくわけで、英語が話せないと飲み会の時にしっぽり話している席で浮いてしまうので、会話の必要ないダンス場で永遠に踊り狂うしかなくなります。

 

前回のTOEICで勝手に自分が800点ぐらいとれたと勘違いして友達に「800点は行ったわ~!」とか言った割にペルーで660点の通知を受けて自信喪失していた僕には英語で生活する力はありませんでした。

 

 

そんな僕を親身にお世話してくれたタラという女性がいました。
ここに2か月いる女性で動物の飼育もジャングルでの生き方も僕なんかより全然わかってて


しばしば英語での指示が早すぎてボケーっとしている僕にいつも今の分かった?
と助けてくれて、国際NGO団体Habitat for Humanityのドナーだったり、動物を守りたいという気持ちからベジタリアンになったりと結構興味深い人で少しづつ気になり始めていました。

女性に年齢聞くのっていいのかわかんなかったけど聞いてみたんですよ
そしたらその子もギャップイヤーで来てる18歳でした。

いやさすがに18歳に心惹かれるのってちょっとまずくない?日本だと犯罪すれすれだよって気持ちと、うわ!俺今まで3つも下の女の子にお世話されてたのかよていう気持ちが同時に沸き起こりました。

18歳の女の子に負けているなんて悔しいのでなんとか勝てないかと考えてたら、なんだか母国語で何不自由なくしゃべっている姿にいらいらし始めてきました。

こうなったらスペイン語話せるようになって現地の人と流暢に会話して、貴様にも言語の不自由さを味合わせてやろう

そう思って辞書を使いながら現地の人とたどたどしく話していたらその子が来て、「Donde esta mandarina?」と言い放った

こいつ!スペイン語も喋れるのかよ!?
その子、英語喋れて何不自由しないにも関わらず、スペイン語をちゃんと勉強してきて日常会話ぐらいだったら成立してしまっている。
因みにDonde esta mandarina?はミカンはどこですか?という意味だ。

しかもお兄ちゃんの友達が日本人だからとかいう理由で日本語も勉強しててひらがなカタカナは読めて、俺に漢字教えてくれって頼んできた。
飽くなき向上心と勉強しようという欲求に素直に拍手だ。


でもこんなことではめげてられない。
3つ下の女の子に昆虫図鑑の翻訳させたり、ボート運転してもらったりしているなんて情けないこと山のごとしだ。

さすがに18歳の女の子にお酒じゃ負けないんじゃないかと思ったら、なんか俺潰れて介抱されたし
もう正直勝てる分野なんてないんじゃないかな?
英語スペイン語、負けてる時点で情報量の差がありすぎるし、ここにいた日数も全然違うから適応度も全然違う。
考えろ、考えろ、振り絞れ、俺の生きてきた21年間を振り絞れ、21年間生きていて18歳の女の子に何にも及ばなかったら少なくとも3年間は何もしていなかった、もしくは監獄にいたのと同じだぞ横尾昂志!

あった!一つだけ勝てることが!
僕が9年間まじめに取り組んでさすがに3つ下の女の子には負けないであろうことが!


柔らの道と書いて柔道という

その子を草原に連れて行って勝負しようぜっていうと以外にもSureとか返された
日本人、舐められているな、、、、

さすがに日本をバカにされたままではまずい
Start!!!と叫んで素早く掴みに来た右手を掴み、反対の手で腰を掴み相手をきれいに一回転!一回転!!!

させたはずだった

一回転していたのは僕だった

なんと彼女はテコンドーを13年間やっていて普通に負けた。


ここまでくるとなんか3つ下の女の子とか言ってられないな、素直に尊敬しなきゃなと思い、その気持ちは伝わったのか徐々に距離は縮まり仲良くなり始めた。


晴れの日はお互いの技を磨き、雨の日は2人でスペイン語の勉強を、バーベキューの日には一緒にダンスもした。

 

ダンスが終わった後、しばらくビール飲んでたら彼女も寝たみたいなので一緒に踊れて大変満足だった僕は自分の部屋に戻って寝ることにした。

そしたら隣の部屋のクソガキ、未来ある少年が何やらヤっている音がする。うん。ヤっている音だ。
まあ気分が良かったし気にせず眠ることにしたら、聞き覚えのある喘ぎ声が聞こえてきた。


Oh!An!Ann!
いやお前かよ!!

 


次回予告

アマゾンには様々なトラブルがある、しかし街でもトラブルは起きるぞ!
就活時期に差し掛かった僕のちょっとした気の迷いがシティトラブルを巻き起こしてしまう
先に結論から言うと何事も驕りは禁物だ
次回!自己分析してたら警察に行く話