yokobeexxx’s diary

国際協力を目指す大学院生の挑戦についてつらつらと書きます。

東京大学大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻の受験のお話

 

はいタイトルが長い 

専攻名、研究科名、全てにおいて長い。 

この長さに手書きの履歴書で何度も苦しめられたよこびーです。 

 

さてさてブログ経由で相談いただく内容でもっとも多かったのが東京大学大学院 新領域創成科学研究科 国際協力学専攻の受験のお話です。 

 

長いので学内ではDOIS(department of international studies)と略されています。 

 

そんなDOISの受験対策の時のお話です。 

略しておいてなんですがこれ以降一回もこの単語は出てきません笑

ここを受けた理由や、ネタ話は後日書くので是非読者になるボタンをお願いします! 

 

試験科目は

 の3つになります。  

配点は専門科目30%、面接40%、英語30%になっています。 

 

順番に書いていきますが、今まで生きてきてご自身の身に染み付いたやり方が一番効果があると思うので、あくまで一事例として参考にしていただければと!

※今年度前期受験は試験方法が変更されているみたいです。 

①専門科目の小論文

 

専門試験に関しては東大出版の青い本と黄色い本を4回ぐらい読みました。

 

⇓青い本

 

国際協力学

国際協力学

  • 発売日: 2004/06/01
  • メディア: 単行本
 

 

 

⇓黄色い本

 

国際協力学の創る世界 (シリーズ〈環境の世界〉)

国際協力学の創る世界 (シリーズ〈環境の世界〉)

  • 発売日: 2011/03/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 


僕個人としては本読むときに頭に入ってないのに目だけがつらつらと次のページに進んでいってしまうので、線引きながら音読してました笑
多分そこまでする必要ないです笑
青い方の本は割と時代錯誤感もあり、試験に直接的には結びつかないこともあるので時間がなければそこまで力を入れなくても良いかもしれません
またあの本に出てくるのだと問3の対策にはなりますが、問2のキーワード、アグロフォレストリーとか、問1のグラミン銀行のお話は網羅できないので別途対策が必要です。

大体1つのキーワードにつきa4.1〜2枚程度にまとめて暗記していました。  

 

まとめた内容はこんな感じです。

・その用語の説明
・メリットデメリット(例えばアグロフォレストリーだったら
デメリット:多年生作物を育てるから初年度からは高い収入を望めない。
メリット: 収穫を年の複数の時期に分散させるから災害や疫病などで作物が全滅するリスクを防げるなど、実際はもっといっぱい書きますが)
・ 現状その用語が置かれている状況について
・具体的な事例3つ
→よく事例を3つ書けとの鬼問が出てくるので必要です。

それぞれのキーワードに関する情報は専攻の先生の本や論文から取ってきていました。

例えば、私は坂○先生の本から環境影響評価、池○先生の本からマイクロファイナンス
など、

そしてこれは音読→録音→毎日聞くで暗記してました。笑 

とにかくキーワードになっている用語についての知識がないと何も書けずに詰んでしまうので、多少闇雲でも時間が許す限り情報を詰め込んでいきました。

 

 

上記の二冊は比較的難しいので全く国際協力に触れたことがない人は受験の際にこちらの本も併せて勉強してたりしてました。

 

国際協力 -- その新しい潮流 第3版 (有斐閣選書)

国際協力 -- その新しい潮流 第3版 (有斐閣選書)

 

 

 

②面接

 

面接では
はじめに紙が一枚置いてあり
MDGsからSDGsの変化とそこにあなたが期待するものを1分で考えて2分で話してくださいと書いてありました。
→時事問題について意見を持っておくといいと思います。

そのあと私が聞かれたのは主に研究計画書について

・対象地をどのように想定しているか、どういう地形なのか外的要因について聞かれた覚えがあります。

 

研究計画書をA4で6枚程度にまとめておくと答えやすいかと思います。

・最後に少し学業について、僕は成績が悪かったので、なんでそんなに悪いんだと聞かれました笑

聞かれる内容は研究計画書によって変わってきますし、その人のバックグラウンドによっても変わってきます。

他の同期や先輩の感想を聞くと社会人の方は前職に、学部生の方は研究計画書に重きを置いて突っ込まれてるような感じがします。 

 

③英語  

 

英語はTOEFL ITPが使われるためオリジナル問題とかではないです。 

すでに英語ができる人は特に対策は必要ないんではないでしょうか? 

僕はできなかったので勉強時間の半分程を英語に割かなくてはなりませんでした。 

 

よく他のサイトとかでは550あればいいと言っていますが、500でも受かっている人もいるため実際何点取ればいいかはわかりません。 

他の科目の出来やその年の受験者のレベルによっても大きく変わると思います。 

 

リスニング

グラマー

リーディングで構成されていて試験時間は2時間、TOEICと似たような構成だと思えばいいかなと、!

内容はTOEICがビジネスチックなものだとするとTOEFLITPは学術的な内容が多いという感じです。

ちなみにTOEICの世界では長文には成功者しか出てきませんが、TOEFLITPでは犯罪者が出てきたり、すごいマニアックなウナギの話が出てきたりとなかなか面白いです。

 

対策としては主に以下のことをやっていました。

・過去問

 

TOEFL ITPですが、過去問が少なく対策版も少ないため同じ過去問を時間をはかって何回もやって試験の感覚を掴みました。 

 

・単語帳で暗記  

流石にマニアックなウナギの英名を覚える必要はないですがTOEICに比べてかなり学術的な問題が出るので知ってる単語の量を増やしていく必要があると思います。

 

 ・シャドーイング

 

シャドーイング(Shadowing)」とは、イヤホンなどで英語を聞きながらそれを真似して発音する勉強法です。というからしいです笑

 

TOEFLのITPにはスピーキングは

電車の中で音楽を聴きながらぼそぼそやってたら高校生ぐらいの人たちにくすくす笑われていました。

 

  

以上になります。

情報が少なく不安かと思いますが、頑張ってください。 

僕はJICAに行きたくてこの専攻に来て、実際にJICAに入れました。

卒業生や同期の多様な進路から見ても選択肢が広がる環境だと思います!

 

ぜひ受験をご検討下さい!

http://inter.k.u-tokyo.ac.jp/