yokobeexxx’s diary

国際協力を目指す大学院生の挑戦についてつらつらと書きます。

昆虫採取とナンパのコツ~ペルー放浪記第5話~

 



僕が渡航先としてペルーを選んだ最も大きな理由はヘラクレスオオカブトがいるからです

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↑右がヘラクレスオオカブト

 

子供の頃の憧れ、ヘラクレスオオカブト
形も色も王と呼ぶに申し分ないヘラクレスオオカブト
世界最大の甲虫、ヘラクレスオオカブト
強さ2000属性パーのヘラクレスオオカブト
いろんな人に約束した『ヘラクレスオオカブト捕まえてくるぜ!』

ペルーに来た僕がヘラクレスオオカブトのために熱帯雨林に突入するのには当然のことでした。


宿泊費、渡航費、アマゾン滞在費、食費、諸々含めて60万はかかったのですが、その内の40万はヘラクレスオオカブトを見るために費やしたと言っても過言ではありません

現地の人に『お前、密猟しに来たのか?』と言われるほどのサイズの虫網を装備、昆虫が逃げるので虫除けスプレーはしないで準備は完了です。

 

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さてこれから熱帯雨林雨林へ入りますが、せっかくですので皆さんも熱帯雨林をイメージしながら読んでくれると嬉しいです。

 

 

明るい平地から徐々に樹木の生い茂るジャングルに入ると、光がだんだん遮られ昼間なのに暗く感じる

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そして中に入るにつれて生き物の鳴く声が聞こえる
セミ、カエル、鳥
遠くでは猿が鳴いている
こんだけ色々な鳴き声が聞こえるなら昆虫も簡単に見つかるだろう

そこらへんにうじゃうじゃ転がってるだろう

しかし!

何にもいない!!

熱帯雨林の昆虫といえば宝石のような色、神様がいたずらしたとしか思えないような派手な形の奴らが沢山いて、いたら一瞬で分かるだろ!

 


って思ってました。

ですがどこをみても葉っぱ!葉っぱ!葉っぱ!木!!!!

昆虫たちは熱帯雨林という多様な環境、多様な捕食者がいる環境で生き抜くためにそれぞれが見つからないための工夫や進化を遂げました。
唯一簡単にみつかったのはこいつだけです。

 

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もはややったぜ!って感情よりも『お前、こんなところにいたら死ぬぞ』って心配したくなりました。

そんな感じで昆虫たちは工夫して自分に合った場所、葉の上、土の中、木の幹、いろんな場所にいます。

動き回って敵から逃げる蝶

 

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足音がしたら葉の上から地面に落ちて姿を隠すコガネムシ

 

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透明な羽の蝶

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自分から密猟者に近づいてくるのは蚊だけです

だから見つけたい昆虫に合わせて視野を広く持つのが昆虫採取のコツです。

例えば、、、

お金持ちの婦人と遊びたかったら銀座でナンパするし

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ギャルと遊びたければ渋谷でナンパするし

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女子大生と付き合いたかったら女子大の校門でナンパしますよね

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まあ僕はナンパなんてしたことないんですけど昆虫採取もそういうことだと思います

蝶をみつけたかったら視野を広く持って
クワガタをみつけたかったら土を掘って
バッタを捕まえたかったら葉っぱの上をみます


要は欲しいものに合わせてどこを見るか、何をすべきかが変わってくるってことです。

でも時に、本当に欲しいものは全て見なければ見つからない時があります。

女子高生だけど金持ちなギャルと付き合いたかったら渋谷にも銀座にも女子校の前にも行かなければならないですよね


アマゾンではヘラクレスオオカブトがそれにあたります

倒木の下とはるか頭上の木の上も気を使い、羽音がないか絶えず耳を澄まし続けなければなりません。

 

 


なんとなく歩いていて見つかると心のどこかで思ってしまっていた。
熱帯雨林の王に対してあまりにも不敬であった。

心を入れ替え、見える風景の隅々まで目を凝らした。

アマゾン川に膝までつかり王がいそうな場所を探し求めた。

体中を蚊に刺されて一日中歩き続けてやっと!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


疲れて諦めました。
女子大生だけど金持ちなギャルと付き合うのは大変ですね

でもMatch booksでなら!理想の彼女を作れます!!

 

たぶん、、、、、、、、

 

 

 


~次回予告~

諦めないで!!ヘラクレスオオカブトはきっと見つかる!

僕の熱意に村の長が応えてくれた。

現地語で‘アレキス‘と呼ばれるその甲虫

僕に捕まえることができるのか!?
え!?『君の為にアレキスを捕まえたよ!?』

やめて!村の長!そんな簡単に捕まえてしまったら僕の立場はゼロよ!!

次回!アレキス現る!!

 

 

人間がガチの野生の自然に対峙した時人間は本当に脆かったです。

野生に生きる生物はそれぞれ体に生きるための仕掛けを備えています。

木ですらも棘で身を守れるのに、、、、、、、

森の中で何を食べれるのかもわからない。

生肉食べたらお腹壊しちゃう

でも人間には知恵があるじゃんってしばしば人は言いますが、今の時代野生で単独で生き抜ける知恵を持っている個人はあまりいませんよね。

 

だからと言ってどうなるわけでもありませんが、人が自然で生き抜けなくなればなるほど、野生の自然を開拓して人間のものにしようとしていくのでしょう。

これからも

 

さてさてマッチブックスでもやりますか