yokobeexxx’s diary

国際協力を目指す大学院生の挑戦についてつらつらと書きます。

2ヶ月で1000時間勉強しようとしたら壊れた話〜院試のネタ話前編〜

〜これまでのあらすじ〜   

前編はこちら

http://yokobeexxx.hatenablog.com/entry/2020/08/06/191102

2ヶ月で1000時間勉強するのがかっこいいという理由で目標設定した僕は、なんだかんだ最初の1ヶ月11時間ずつしか勉強しなかったり、3日連続23時間勉強したら次の日1日後にタイムスリップしちゃったり、見切り発車を極めに極め、めちゃくちゃな勉強方法で院試まで残り25日となっていました。  

 そして院試の行方は? よこびーの将来は?! 

さあ目標の2ヶ月で1000時間は達成できるのでしょうか?!

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まあ、もう無理でしょう笑笑 

この時点での勉強時間はおよそ416時間、 

残りの25日で584勉強するには

毎日23時間26分36秒勉強しなくてはなりません。 

一睡という単位が何分を意味するかは分かりませんが、もう一睡もできないですし、

風呂にも入れません。 

食べ物は全て勉強しながら食べるしかない状況下で、僕はもう 

現実逃避をしました。 

一日15時間勉強したり、19時間勉強したりばらつきはあったんですが自然と当初のノルマの平均17時間で勉強して5日ぐらい経った時、 

もう1日1000時間は不可能となりました。 

 

 カッコつけて1000時間やるとは書きましたが、本当はこれだけやったら絶対受かると自信を持てるぐらいの努力をしたかったんです。

 1000時間やったら絶対受かると信じて勉強してた僕にとって1000時間が達成できなくなったことは受験に落ちた気分でした。  

→なんか被害者っぽい言い草ですが、完全に自分のせいですがね笑

 

受験まで10日になった深夜、今まで全く息抜きをしていなかったのか、我慢できずに映画を一本見てしまいました。 

 

ここで本当の意味で壊れます。 

 

その時見た映画がバタフライエフェクトという映画です。 

よくあるタイムスリップものの原点といってもいい作品で、過去に戻って過去の行動を変えてしまうことでそれがどんな些細な変化でも、大きな変化になって誰かしらを不幸にしてしまうというものでした。

 

これを見た僕は、なぜか『あれ?もしかしたら俺って院試に落ちたら過去に戻れるんじゃね?』という風に考えてしまうようになりました。  

『まあまさか戻れるわけないけど、もし仮に戻れたらそのこと俺だったら絶対家族に言っちゃうな』と考えて、未来から戻ってきたときにそれを家族に言ってしまうという行動を先回りしてやってしまえばいいと思いました。 

 

そして母に『お母さん、俺20日後の未来から来た。一度落ちたけど出題される問題知ってるから多分次は受かるわ』って言いました。

 

母は『何をまたバカなことを、少し休みなさい』と言って苦笑いしていました。 

 

次の日も僕は『お母さん、俺19日後の未来から来た。一度落ちたけど出題される問題知ってるから多分次は受かるわ』と 

 

その次の日も『お母さん、俺18日後の未来から来た。一度落ちたけど出題される問題知ってるから多分次は受かるわ』 

 

タイムスリップしても不備のない日にちを増やしていきました。

 

日に日に母の顔は青ざめ、あ、うちの子は壊れてしまったんだ的な表情になっていきます。 

 

ってか問題知ってるとか言っといて何度も何度も落ちるなよ俺、笑 

 

そんなこんなで迎えた院試当日、予想に反して、母への宣言に反して知ってる問題は出ませんでした。 

 

院試の全行程を死ぬ気で終えた後、僕は過去に戻れるという設定や淡い期待など忘れて、ただただ燃え尽きた灰のように結果発表を待ちました。

 

9/3 結果発表日 

 

合格しました💮 

 

涙なんて出てこないで、やっぱりタイムスリップしないでほしい!もうあの地獄の日々に戻りたくないと現実世界にしがみつきながら、それでもやっぱり泣きました。

 

結局僕が2ヶ月で勉強した時間は840時間やそこらでした。 

平均すると1日14時間、当初の予定の1日17時間には辿り着きませんでした。 

ここらで自分の限界を垣間見た気がしました。 

物理的にできるかどうかと、精神的にやりおおせるかの間には大きな壁があって、乗り越えるのは本当に簡単ではない。 

 

 僕はその壁を乗り越えることができなかった人間です。

  

受験は自分との戦いでしょうか?他人との戦いでしょうか?

数に限りがある枠を争う以上他人との戦いなんでしょう。    

 

こういう見えない不特定多数の他人との戦いでは、心の中に最強の自分を作り出し、戦い続けることが大切だと思います。 

 

僕にとっての最強の自分とは1000時間勉強した自分でした。

 

自分との戦いには完膚なきまでに敗れましたが、一応受かることができました。 

 

1000時間を目標に掲げてよかった。 

きっと800時間を目標に掲げてたら600時間しか勉強できなかったし、600時間を掲げてたら400時間だっただろう。

 

こんなに詰め込んでもほとんど覚えてないだろうとか、効率が悪いとか思う人もいるだろう。

 

でも効率って言葉は本当に辛いときには逃げるための言葉にしかならなくて、もし効率を求めてたら楽な方へ楽な方へと流れて400時間ぐらいしか勉強してなかったと思う。 

 

 俺がここぞで効率を度外視できるバカでよかった。1000時間に憧れる中二病でよかった。 

受かってよかった。 

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。 

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ボロボロの教科書と勝利した僕 


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