あけましておめでとうございます。
これはひとりの無力な青年、僕が環境保護と誰かの幸せの為にできることはなんだと考え、心の赴くままに行動したら、タイトルの通りの醜態を晒した悲しい話である
ペルーのアマゾン川で暮らして、日本では感じることのなかった一つの気づきがあった。
極限まで自然と密接した場所で暮らすと自分のあらゆる行動が自然に害を与えてると感じた。
洗濯をすればその洗剤が川に流れるのが目で見え、ボートで移動すればガスが川の色を変えるのが嫌でもわかる。
大自然を背景に見るタバコの煙はなんだか皮肉に感じた。
自然と生活の距離が明らかに遠い日本では感じ得ないものだった。
もちろん日本では浄水場などを使い、自然への汚染を"軽減"はしているだろうけど0にはしてないっしょ?
服を着て、その服を洗う。
そんな当たり前行為で自分がどれだけ地球に負担をかけているか。
そう思った俺が選んだ選択は?!
そう!ノーパンで生活することだった。
さすがに熱帯雨林とはいえ服を一枚も着ないのは夜寒いし、他の住人に嫌われる!
でもなにもやらないのはごめんだ、パンツ一枚履かなければその分の洗剤が川に流れることはなくなる。
だったら迷う余地なんてない。漢、ヨコオコウジ21歳、パンツを履くのをやめるんだ!
その日から僕はパンツを履くのをやめた。
パンツを履くのをやめて1週間、、
アマゾン生活では生活必需品や保護している動物の餌を調達するために土日はボートで街に行くことになっていた。
ノーパンのまま2日分の衣服を持って街に行き、ホステルで過ごす。
その日は動物保護のインターンをしていた同い年のペルー人の女の子が任期を終えて帰る日だった。
その子は俺の民族衣装見る度に「マジで欲しいそれ、マジで欲しい」ってずっと言ってた。
こんなガラでした
いや、確かにかっこいいけどもさ、、、確かにかっこいいけどもさ
で、普通にお気に入りで日本でも来てるからあげるつもりは無かったんだけどさ、、、
なんかお別れの時ってなって、あげたくなってしまったんですよ。
ペルーに来て、言語が不十分ことや慣れない土地で多くの人に助けられた。
誰かを喜ばせられる数少ないチャンスは活かさないとな。
そう思ってその民族衣装あげることにしたんですよ。
それにより2日分あったズボンが一つになったが誰かが喜ぶならそれでいい。
いいことした後は気分が良くなるもんでホステルに置いてあるサンドバッグに向けて思いっきりハイキックをした。
その瞬間!!!!
ビリビリと破ける俺に残された唯一のズボン。。。。。。
お尻から正面にかけて破ける唯一のズボン
そして、俺には圧倒的に足りないものがあった。
環境保護と引き換えにパンツという最後の砦を装備することをやめた俺の臀部と恥部を隠すものはもう何もなかった。
左手でお尻の破れ目を抑え、服を買いに街に出た。
第2話でも話したが、俺はどうやら犬に追いかけられる体質らしい
でも今だけはやめて欲しかった。
俺はどこかで犬の良心に期待していた。
左手でお尻の破れ目を抑えて半泣きで新しいズボンを求めるメンタルが傷だらけの男を追いかけるほど、犬も鬼ではないと、、、
でもそんな俺の期待とは裏腹に、追いかけてくる目が血走った犬、
俺の臀部、もしくは恥部に向かって一直線に走りくる
冗談じゃない。
服の上からならまだしも生身で噛まれたらひとたまりもない。
全力で逃げ切り到着した店で格安の水着を買って、休日を過ごしましたとさ。
まあ、きれいな地球のためにノーパンになって、誰かの幸せのためにズボンをあげたことは全く後悔していない。
そして気分が高揚してサンドバッグにハイキックをして残ったズボンが破けたことも、正直一切後悔していない。
誰かの為を願う気持ちに間違いはないはずだ。
え、後悔してないなら今でもノーパンなのかって?
さあね。
*いつも気がついたらタメ語口調で書いてしまいすみません。